【体験談】コロナ病棟で働いた看護師の実際

看護

とある一か月間コロナ病棟に出向が決まり行ってきました。

この時期は重症化しそうな方が何名かいらっしゃったので毎日張り詰めた状態での勤務でした。

ちょうど人数が増え始めてきたのもこの時期でした。

すべての病院が同じではないですが、私の勤務した中での内容での様子をお伝えします。

とある地方の病院のため都会のような環境ではありませんでしたが、それでも辛いと感じました。

人数が増えればすぐ病院が稼働しなくなることは肌で感じました。

本日もコロナ対応にあたっている医療従事者のみなさん本当にお疲れ様です。

いつもありがとうございます。

この記事の内容・私の願い

急性期病院勤務の看護師が一般病棟からコロナ専門病棟で働いた体験談を記しています。

一般の方から医療従事者まで幅広く知っていただきたいと思い書きました。

個人情報の観点から伏せて書かせていただいている部分もあることをご理解ください。

少しでも多くの方に伝わることを願っています。

コロナ病棟勤務して得たこと【プラス面】

プラス面

・他部署の人と知り合える

。他部署の人の考えや知識を知ることができる

・感染対策について再度学ぶことができる

・コロナ病棟に入院する患者やその家族の様子・気持ちを知ることができる

コロナ病棟にいってよかったことなんてあるのだろうか?と思われる方もいると思います。

もちろん辛いことは山ほどありました。

でも実際に働いてみて他部署から来た看護師と一緒に働くことで自分の知らなかったことが知れたり、

ともに立ち向かう仲間としての一体感が生まれた印象はありました。

部署を離れるときに連絡先を交換した方も何人かいたので

いい方々と知り合えたことが嬉しくもありました。

テレビでは毎日「感染者何人」と言われとりあげられていますが、

あくまで数字のみの報道が多く実際の患者さんの様子や気持ちを知ることは

この部署に来なければ知ることができなかったように思います。

コロナ病棟勤務で辛かったこと【マイナス面】

マイナス面

・自分も感染しないか心配。体調にとても気を遣う

・精神的に疲れた

・慣れない人と働くため気疲れする

・感染対策が正しいのか時々不安になる

・N95と防護服で暑い、汗だくで脱水になりかける

・長時間N95マスクをつけることで耳が痛くなる、頭痛がある

・ゴミの処理なども看護師で行うため負担が増える(一般病棟ではは看護助手さん、清掃の方が行ってくれる)

・2~3時間以上レッドゾーン(のちほど説明書きます)に入っているためトイレに行けない、水分をとれなくて辛い

・同居していない家族や恋人に会えない

家族と住んでいるため家庭内での食事も別々、

トイレもその都度消毒するなどの徹底をしておりました。

そして家族も私も買い物以外の外出や外食はしないことを徹底していました。

私は新婚でしたが旦那が県外に住んでいるため特にこの期間は会うことも自粛していました。

そして県外移動も病院から禁止されていたので旦那とは結婚してからほぼ会えず本当に辛かったです。

慣れない仕事、慣れない人、目に見えないウイルス。

毎日張り詰めた環境、長時間着用する防護服による暑さ、増えていく仕事量。

毎日病院でシャワーを浴びて帰宅して、ご飯を食べてからはひたすら寝ていました。

ここでは

「とにかくよく食べて、よく寝て、健康に仕事にきてくれればいいから!」

と上司に言われていましたがまさにその通りでした。

病院で勤めている限りコロナ病棟でなくても

感染のリスクはあると思っていたので、

毎日体温を測るのが怖かったです。

また感染することよりも正直周りからのバッシング誹謗中傷が怖かったです。

また同じ医療従事者からも

「コロナ病棟いっているんでしょ?うつさないでよ」

と言われることもあり辛かったです。

実際に働いてみて苦労したこと

苦労したポイント

・勤務初日に入退院があると対応がわからない(対応できる人が上層部にしかいない)

・中堅看護師は必然的にリーダーを任される(リーダー業務をしたことがない子まで担当になるため可哀そう)

・一緒に働く人の人柄がわからないため手探り…。

・物品の場所がわからない

・1日のスケジュールが一般病棟と異なるため戸惑う

・自分から聞きに行かないと教えてもらえない

私の居た病院ではコロナ病棟勤務は各病棟から数名選出され1~2ヶ月単位での勤務となります。

(あとは希望で何月はいきます、何か月いきますと勤務日数はそれぞれ違います)

そのため月初めは初めての勤務の方ばかりになることが多く教えてくれるはあまりいませんでした。

年数も上がってくると「できるよね」という感じもあり自分から聞きにいかないと誰も教えてくれません。

リーダーを任されたり、頼られる場面も多くありプレッシャーもありました。

看護師が観察していること・実際に行った業務

観察・業務

・体温、SPO2、呼吸回数などバイタルサイン測定

・患者の既往歴の確認(既往があると重症化しやすい)

・味覚・嗅覚、咽頭通、食欲、咳嗽、喀痰、呼吸回数、排便状況(ブリストル)、呼吸リハの実施の有無の確認

・発熱時間、解熱時間、その後の発熱の有無)

・症状があり〇日後まであるか把握する。新たな症状がなければ退院(地域によって退院の基準は異なります)

・保健所からの電話対応

・昼食の配膳、下膳 (日勤帯)

・下膳後のトレイの回収、容器の破棄、トレイの清拭、レッドゾーンの清掃

・入院準備、家族・本人への説明

・退院書類の処理、退院清掃

・各勤務ごとの物品補充、ゴミ捨て

これ以外にも業務はあるかもしれませんが、思いつく限りを書きました。

患者の観察だけでなくそれ以外の業務負担もあり大変でした。

病態については既往歴がある方で前日より少しずつSPO2が低下し酸素を始めた方が

翌日には挿管されていたこともあり呼吸状態はもっとも観察すべき項目であると身に染みて感じています。

既往歴のある方は特に重症化しやすいので注意が必要です。

そして若いから症状がないと言われていますが、

実際に症状が軽くても画像上は肺炎が悪化しているような方も多く目にしています。

コロナ病棟1日のスケジュール


・朝 申し送り
・レッドゾーン・バイタルサイン・シャワーの案内
・グリーン、イエロー・レッドゾーンの掃除

ゾーンの詳細はこちらです。(病院によって一部異なるかもしれません。

グリーン:ナースステーションなど清潔エリア
イエロー:ここでN95装着・長袖エプロン・フェイスシールド・手袋・2重
レッド:患者がいるエリア レッドでは防護服で対応

日勤人数は病棟3名+師長、発熱外来2名、お昼前に遅出1名が来ます。

一人は必ずナースステーションにいなければならないため

師長を除く3名のうち2名しかレッドゾーンに入れないため

どんなに患者が増えても2名で全員のバイタルサインを測定していました。

昼食がくるまでの2時間にラウンドするのは正直きつかったです。

普段の病棟での速度なら大丈夫なのですが、

防護服を着ながら感染対策をしながらラウンドすることは

予想よりも難しいものがありました。

昼食配膳、下膳だけでも今までの倍時間がかかります。

今まで一般病棟であれば配膳して自立した患者さんの場合は

食器を持ってきてもらう、介助のいる方でも食事介助と下膳のみでしたが、

感染対策をしながらの対応は予想以上に時間を要します。

朝のラウンドでも行いますが日勤帯に終えなければいけないことが他にもあります。

・物品補充
・患者のバイタルサインを保健所に電話連絡

・入院、退院患者の対応、CT、レントゲンの送迎(それぞれ他の患者と接触しないように時間調整が必要)

物品補充もゴミ捨てもすべて看護師で行っています。(普段は看護助手さんがやってくれます。)

患者さんの状態把握だけでも大変ですがやることが多いのが現実でした。

またレッドゾーンに持ち込んだ用紙はグリーンゾーンには持ち込めないためその場でカルテ入力するか暗記しなければならず大変でした。

レッドゾーンで入力してもいいのですが、長時間入っているのは精神的にも体力的にも辛いのが現状です。

最後に

他にもまだまだ書ききれていないことがあるかもしれません。なのでその都度追記していきます。(2021年5月一部修正しました)

実際にCOVID19が流行り始めた春頃はコロナ対応のマニュアルもできたばかりで

定着しておらず、患者数は少ないとはいえ大変でした。

私のいた病棟は陰圧個室があったのでコロナ患者(軽症・自立)を一般病棟で受け入れしていた時期もあり

術後患者や化学療法中の患者、その他疾患のある患者さんと一緒に対応することはとても葛藤がありました。

これで私がコロナになってしまったら他の患者さんたちはどうなるの?と。

少しずつ体制が整いだしそれ以降はコロナ専門の病棟が立ち上がり出向するという形に落ち着きました。

しかし現在もまだ最前線で戦っている医療従事者の方がいてくださるおかげで私たちは生活できています。

また私の母は施設勤務の看護師をしておりますが、施設での規則もどんどん厳しくなっており

病院勤務以外の看護師、介護士など様々な職種の方々が

日々頑張っていることを身近に感じています。

以前と全く同じような生活ができるとは思っていませんが、

早く平穏な日々が戻ってくれることを切に願っています

そのために自分も周りも健康で居られるように配慮しながら暮らしていきたいと思います。

コメント

  1. […] […]

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