【体験談】耳鼻科病棟の看護師のお仕事内容は?

お悩み

耳鼻科の分野に興味があるけれど、どんな業務なのかわからなくて不安。異動や転職で耳鼻科に来たけれど何を勉強すればいいかわからない。初めての分野のことは色々と不安なこともありますよね。

今回は筆者の耳鼻科での経験をもとに初めての方や不安な方に向けて記事を書いていますのでぜひ最後までご覧ください。

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耳鼻科病棟の1日のスケジュール・業務内容は?

耳鼻科病棟の主なスケジュールを紹介します。

病院によって異なるとは思いますが、これから異動される方・転職される方の参考になればと思います。

耳鼻科との混合病棟で働いていたので、これらの業務+他科の手術や入院対応を行っていました。今回は耳鼻科のみに焦点を当ててご紹介します。

耳鼻科病棟1日のスケジュール【例】
  • 8:30~
    患者さんへ挨拶【診察開始】

    診察室が院内にあるため案内をします。

    基本的には自立している患者さんが多いため独歩で移動してもらいますが、めまいや術直後の患者さんは車いすで移動を介助します。

    診察室では医師の介助を行います。(後ほど詳しく書きます)

  • 診察後
    ~12:00
    午前手術のある患者さんの案内・検温・点滴投与・午前入院の案内

    手術が何件かある場合は診察を早めに済ませてもらい手術室まで送りだします。その間に帰室の準備と他の患者さんの検温・点滴投与を行います。

    午前入院の患者の場合は午後から手術になる場合が多いので、朝のうちに入院説明・術前説明を行います。

  • 12:00
    昼食配膳・下膳

    嚥下機能の低下している患者さんは食事の見守り・介助します。

    ST(言語聴覚士)が介入してくれる場合は食事の様子を確認します。

  • 昼食終了後~
    点滴・術後の帰室管理・午後の検温・午後入院の案内

    帰室後の術後管理として検温・点滴交換・状態の観察を行います。

    耳鼻科の手術は1日に3件以上はあります。また他科の手術も含めると5~8件重なることもあります。

    午後から入院の患者さんの入院説明+手術前の場合は術前の説明や同意書の回収等を同時に行います。

    気管切開後の患者さんが自宅に退院される場合は、吸引指導や気管切開部のガーゼ交換など家族の面会時に退院前の指導を行います。

  • 17:00
    患者へ挨拶

    退勤時間に合わせて受け持ち患者さんに挨拶に行きます。

耳鼻科単体での病棟は少ないと思うので他病院でも混合病棟になっていることが多いのが特徴です。

そのため耳鼻科+外科がセットになると手術件数がどうしても増えてしまうので忙しくなる場合が多いです。

病棟と外来のスケジュールの違い

総合病院では病棟と外来に分かれて業務が行われています。

病棟と外来では診察や処置の内容は大きく異なることはありませんが一部異なる部分を紹介します。

病棟との違い
  • 術前の患者の採血・レントゲン・CTなどの案内
  • 手術や入院時の持ち物や説明
  • 医師の説明後の同意書の記載依頼と回収(病棟への引継ぎ)
  • 検査科との電話でのやり取り
  • 聴力検査の調整・実施
  • CPAP使用している人がいる場合は業者との調整・やり取り
  • 外来手術の介助

外来は検査科や他のクリニックや業者とのやり取りが多いです。

また手術前の患者への説明などは外来で行うためその後病棟へ引き継ぐので事前に気になる点があれば確認するなどの業務を担っています。

外来NSの方が患者さんと長く関わっている場合もあるため知らない情報は外来と共有し患者さんが入院してからも困ることがないように努めていました。

耳鼻科診察での処置内容

耳鼻科に受診されたことはご存じかと思いますが、耳鼻科では他の科と異なり特殊な機械を使っています。

そのため診察室での処置が必要になります。

主な処置内容
看護師は医師の介助をメインで行います
  • 鼻からの手術の場合は事前に止血剤の綿を鼻に詰める【介助】
  • 気管切開後の患者のガーゼ交換【介助】
  • 鼓膜形成術後の患者の包帯交換
  • 鼻・耳の観察【介助】
  • ファイバー【カメラ】介助

鼻や耳の観察の際は子どもの場合は嫌がって暴れることもあるので診療がスムーズにいくように介助することが大切になります。

頭を固定したり、体位を整えるなど一見簡単そうな介助だと初めは思っていましたが、実際にやってみると医師がどうしたら見やすくなるか、どう介助したらスムーズに行えるかなど結構考えさせられる場面が多かったです。

特にファイバー【カメラ】を使うような処置の場合は患者が動かないようにしながら介助する必要があるので気を付けて行っていました。

病棟で見ていた主な疾患

悩む看護師
悩む看護師

耳鼻科に就職した時に何を勉強すればいいんだろう?

実際にどんな疾患の患者さんが来るのかな。

ミレイ
ミレイ

病棟で見ていた主な疾患をご紹介します。

勉強する際に参考になれば幸いです。

耳鼻科病棟で見ていた主な疾患
  • めまい
  • 突発性難聴
  • メニエール病
  • 顔面神経麻痺【ベル麻痺・ハント】
  • 鼻中隔湾曲症
  • 慢性副鼻腔炎
  • 急性扁桃炎
  • 急性喉頭蓋炎
  • 咽頭がん
  • 喉頭がん
  • 睡眠時無呼吸症候群

特にめまいや突発性難聴で受診される患者さんは多いです。

また病棟の場合は手術を伴う疾患の患者さんも多く見るため慢性副鼻腔炎・鼻中隔湾曲症・急性扁桃炎・咽頭がん・喉頭がんの勉強もしておくと良いと思います。

扁桃腺の摘出手術は子ども・大人ともによく行われていた手術でした。

自分が働いていた時は見つけられなかったのですが現役で働いている時にほしかった本です。もっと早く出会いたかった…。耳鼻科看護の文献は正直少ないので貴重な勉強のための本です。

睡眠時無呼吸症候群 (SAS)のとは?

睡眠時無呼吸症候群という名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。

症状としていびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。日中の眠気は、作業効率の低下、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。

問診などでSASが疑われる場合は、携帯型装置による簡易検査や睡眠ポリグラフ検査(PSG)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。

一般社団法人日本呼吸器学会HP

睡眠時無呼吸症候群の検査の一つとして上記に書かれている睡眠ポリグラフ検査(PSG)があります。

この検査は寝ている間しか行えない検査なので、耳鼻科病棟の夜勤では必ずこの検査の入院の患者さんが来院されます。

総合病院の場合は看護師は装着せず検査科の方が装着を行ってくれました。機械が作動してるか、外した時の留意点を押さえておけば対応は難しくありません。

しかし機械が装着されておらず記録できなかった際には再度検査・入院になる可能性があるので確認が必須です。

イメージはこんな感じで頭や身体に検査装置が付きますが実際に初めて見たときはびっくりしました。

患者さんは毎回「宇宙人みたいだなあ」と言っていました(笑)

耳鼻科病棟で働くメリット

悩む看護師
悩む看護師

耳鼻科で働いてみたい!!

働いてみてよかったことがあれば教えてほしいなあ。

耳鼻科ならではの専門知識が学べる

耳鼻科は検査の際に専用の機械を使用するため医療機械の扱い方・検査方法などの専門知識を学ぶことができます。

患者さんに超音波吸入器(ネブライザー)・自宅での吸引方法などの説明を行う機会が多いので自然と耳鼻科の知識が身に付きます。

耳鼻科で使用する医療機器
  • 聴力検査器(オージオグラム)
  • インピーダンスオージオメーター
  • 超音波吸入器(ネブライザー)
  • 耳鼻科内視鏡

検査の種類はいくつかあります
  • 純音聴力検査
  • 語音聴力検査
  • 内耳機能検査
  • 耳小骨筋反射検査
  • 聴性脳幹反応検査
  • ティンパノメトリー

全介助のケアが少ない

耳鼻科で入院される患者さんは首から上の疾患のため基本的には自立されている方が多いです。

そのため全介助の患者さんは内科などに比べると少ないです。また手術の内容にもよりますが1週間以内に退院できる手術が多いです。

全介助のケアが苦手な人や体力に自信のない方にはおすすめの科です。

コミュニケーション能力が上がる

耳鼻科では小児患者さんが多く受診されます。治療を怖がって泣いたり暴れたりするお子さんもいるため小児患者に適切に対処して無事に治療を受けてもらうことも大事な仕事になります。

耳鼻科は小児~年配の方まで幅広い年齢層の患者さんと関わるため自然とコミュニケーション能力が上がります。

耳鼻科病棟で働くデメリット

悩む看護師
悩む看護師

なるほど。耳鼻科で働くメリットはわかった!

デメリットは何かある??

勤務先によっては忙しい

さきほども記載しましたが、耳鼻科病棟は耳鼻科だけ単体の病棟であることが少ないです。

そのため耳鼻科+外科や耳鼻科+内科など他科と併用している場合があるので手術件数が多かったり、入退院が多かったりすると勤務先によってはとても忙しい場合が多いです。

夜勤がある場合は夜間に睡眠時無呼吸症候群の検査入院(PSG)と別の緊急入院・術後の患者の帰室などが重なった場合は、なかなか忙しかったです。

耳鼻科のみに特化して学びたい・働きたいという方は耳鼻科外来やクリニックに勤めることをおすすめします。

小児患者が多い

耳鼻科では受診される患者さんは子どもが多いという特徴があります。

『子どもが苦手』という方にはデメリットになる場合もあります。

基本的には親と入院しているので日常的なことはおまかせしている部分もありますが。

しかし耳鼻科では耳の処置や鼻からの吸引などの処置もあり怖がる子どもも多いのでそういった処置の際に、素早く安全に処置が行えるように介助する・誘導する必要があります。

私も子どもと関わる機会がプライベートなどでも少なく関わり方がわからず困っていた時期がありましたが、多くの子供たちと関わる中で少しずつ伝え方や誘導の仕方を学ぶことができました。

しかし未だに小児の点滴留置は苦手意識があります。手術の多い病棟だと子どもの点滴留置は必須です。夜間に点滴が漏れた際は必至で留置していましたね。

時期によっては残業が増えることもある

春休みや夏休みになどの休暇に合わせて子どもが多く入院してくるため普段よりも忙しくなります。

特に病棟の場合は手術件数がぐっと増える傾向があるのでそのシーズンは覚悟して働いていました。

また花粉症シーズンになると調子が悪くなり受診される患者さんが増えてくるのが特徴です。病棟よりも外来の方が患者が増えるので残業が増えていました。

耳鼻科に就職したい!!

悩む看護師
悩む看護師

耳鼻科に就職したいけれど、できるかなあ?

ミレイ
ミレイ

正直に言うと耳鼻科の求人は少ない傾向にあります。

そのためハローワークや複数の転職サイトに登録し普段から求人を探しておくことをおすすめします。

実際に【耳鼻科に就職したい】と思い私も求人を見ていますが、ほとんど耳鼻科の求人はみません。

総合病院に就職希望される方は必ず耳鼻科に入れるという保証はないので確実に耳鼻科に就職した場合はクリニックを探すことをおすすめします。

耳鼻科で働くために登録するといいもの

・ハローワーク

・e-ナース

・複数の転職サイト

退職後にハローワークにお世話になる方もいると思いますが、ハローワークでは求人を適宜検索して探すことができます。

また看護師の場合は専門に相談できるスタッフが在住している場合も多いのでそちらで相談しておくことをおすすめします。

また各都道府県の看護協会のHPからe-ナースに登録することで適宜求人がでた場所をメールでお知らせしてくれるシステムがあります。ワクチン関連のお仕事の際に登録したのですが、知らない病院・クリニックからも求人がでていることが知れるのでとっても便利です。

今なら登録+ワクチン関連のお仕事をしている人は3万円給付の対象になるため転職活動しながら派遣やお仕事をしている方はぜひ申請してみてください。

転職サイトも複数登録しておくと新着の求人を見ることができます。

私は派遣の仕事もしているので派遣で働きながら就職先を考えている人や今後働いてみたいと思っている人にはマイナビ看護・MCナース・看護のお仕事がおすすめします。

担当者の方とLINEやメールでもやり取りができるので結構楽です。

登録は無料なので派遣で働かなくても登録のみしておけばいつでも働ける+求人も知ることができるのでおすすめです。

①マイナビ看護

マイナビさんは教育のイメージが強いですが看護の案件も取り扱っており、適宜就職活動に関する情報をメールで送ってくれます。面接に関してのサポートが手厚い印象です。

中~長期派遣の取り扱いも多いので派遣でも転職活動にも向いている会社かと思います。

②メディカルコンシェルジュ

単発の派遣についてはメディカルコンシェルジュさんを推しています。私もこちらでお仕事をしていることが多いです。LINEでのやり取りもできるため電話が苦手な人にもおすすめの会社です。

③看護のお仕事

看護のお仕事さんも派遣の取り扱い+求人も探せるのでおすすめです。この3社以外にも登録していますが、派遣に関してはおすすめの会社だと思っています。

最後に…。

耳鼻科就職した・これから就職したいという人の役に立てていたら嬉しいです。

私もまだまだ知識が浅い部分があるのでもう一度耳鼻科に携われるなら学びを深めたいと思っています。

今後も役立てるような記事を発信したいと思っているので、引き続きブログに遊びに来てもらえたら嬉しいです。

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