病院で働いていると責任の重さや夜勤での疲労などで身体的にも精神的にも疲弊し、漠然と「やめたいなー」と思っている人は多いと思います。過去の自分もまさにこの心境でした。
結婚を機に喜んで退職し、その後派遣看護師になったのですが、病院で働いていた時にもっとこうしておけばよかったと後悔することも多々あります。
そんな病院を退職して派遣看護師になってから私が後悔したことをご紹介します。あくまでこんな考えの人もいるんだなあ…という感じでみて頂ければと思います。
確定申告こんな大変だと思わなかった
派遣看護師で複数の会社で働いていると必ず確定申告が必要です。
今までは病院側が年末調整などしてくれていたおかげで何もしてませんでしたが、退職後に確定申告をはじめました。
職場の年末調整って有難いシステムだったんだね…。
手探りで本を読んだりしながら申請していますが、お金の勉強や制度の勉強もしていればよかったと思う事ばかりです。今からでも勉強間に合うと信じて本を読んだりしてます!
確定申告以外にも退職後の手続きなども正直こんなに色々あるなんて…もっと辞める前から勉強しておけば得したこともあったのにと思うこともありました。
確定申告のときに読むとわかりやすい本はこちら。特に副業もやっている方は参考になります。
こちらは国民健康保険や失業保険についての記載があるので退職してからのお金のことがよくわかります。FP3級を取らなくても勉強になるので読んでよかったです。
救命の知識が不足
私の場合ですが、急性期の病棟に6、7年いたものの急変にはほとんど当たってこなかった人生でした。
救命への異動の話があったときに真っ先に行きたくないと思っていたけど、今思えば若いうちにいって勉強しておけばよかったと思うこともしばしば。
派遣看護師でそんなに困ることあるの?
実は派遣のお仕事の中にもイベント救護など急変対応を求められるようなお仕事もあります。毎回そういった場面に遭遇するかと言われたら確率は低いかもしれません。
しかし周りの派遣看護師の話を聞くと実際に急変対応した、救急車に同伴したという声も聴きます。そういった方は救命での経験や急変対応の経験が豊富な方が多い印象があります。
派遣のお仕事でイベント救護などのお仕事は経験してみたい分野ではありましたが、正直そういった経験不足から自信がなく挑戦できない自分がいます。
採血・静脈留置・検査もっとやればよかった
採血・静脈留置に関しては、人並みにやってきたつもりですが、病棟時代かなり苦手意識がありました。特に静脈留置は苦手…。
経験年数があがるにつれて少しずつ上達はしましたが、苦手意識はかわらず。
血管の走行や色んな人の血管を見て勉強もしてきましたが、不器用×緊張も加わるとミスを連発することもしばしば。
何故これが派遣看護師なってから後悔したかというと派遣のお仕事の中にも【健診・クリニックでの採血・静脈留置】があるからです。
特に健診やクリニックで働く場合は「採血が得意な人」「ブランクがない人」と求人が来ることが多いです。
「採血得意な人」って言われて堂々とできます!と言える人間でありたかった…
派遣看護師は自分でお仕事が選べるので苦手なら選ばないという選択もあります。しかし苦手だからと逃げていると働ける幅を狭めてしまうのもまた事実…。
私の場合は「ブランクがあっても大丈夫よ」と言ってくださるクリニックがあり、そちらで採血や静脈留置をする機会がありました。苦手ながらもなんとか成功できているので大丈夫ですが、上記に書いたような求人が多いのも事実なので、採血や・静脈留置の苦手意識はなくしおくべきだったと派遣看護師をしながら思っています。
実は採血・静脈留置のほかにも検査(心電図・聴力など)や手術の介助(眼科など)・診察介助など派遣看護師のお仕事は幅広い分野が存在します。
看護師にも得意不得意な分野があると思うので【自分の得意分野】をひとつでも持っておくと派遣看護師なってからも自信をもって働けると思います。
これから派遣看護師をはじめたい方へ
派遣看護師は色んな場所で自由に働ける素敵なお仕事です。しかし時には責任を重く感じることや知識があれば…と思うことに遭遇することもあります。
派遣のメリットとしては自分でお仕事を選べる!というのがありますが、やはり「何年以上の経験が…」など場合によっては条件がつくお仕事もあるので、自分のお仕事の幅を狭めないためにも経験年数も一定以上あると安心であると感じます。(派遣会社によってことなりますが、コロナの電話バイトだと1年以上、イベントバイトだと3年以上の記載が多い印象です)
経験年数が浅くても一生懸命学んだり、私よりも救命や検査などの経験を多く積んだ後輩も多くみてきました。あまり経験年数を気にしすぎたり、できないかもと心配になりすぎる必要はありませんが、もし今病院で働いているけど辞めたいと思っている方がいたらその職場で吸収できることをしっかり吸収してから退職することをおすすめします。
私みたいに後悔ばかりの人にならないでほしいというのが私の願いでもあります。
どんなお仕事でもそうですが、働くのにメリット、デメリットがあります。今回はそんなデメリットというか暗い部分をお伝えしましたが、楽しく働けている部分もあるのでご安心ください。
他にも派遣看護師の体験談をブログにまとめているので興味のある方は読んでみてください。