【体験談】はじめての妊娠と稽留流産

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今回妊娠と稽留流産を経験したので自分の気持ちの整理のためにも体験談として書きました。

辛くても吐き出すところがなかったのでこちらに書かせてもらいます。(ほぼ日記です)

治療的な部分も書いていますがすべての人にあてはまるわけではなく、病院によっても治療方針が異なると思うのであくまでいち体験談として読んでいただければと思います。

また同じように悩んでいる人の役に立てばいいなと思います。

※妊娠初期の方・妊娠中の方はは不安になるかもしれないので読むのは自己責任でお願いします。

妊活をはじめてクリニックにしばらく通っていました。

生理予定日から1週間経っても生理が来なかったら受診するように言われていました。

何度か妊娠を期待しては生理が来ることを繰り返していたので生理が来なかったときは半信半疑でしたが、生理予定日より5日後くらいに検査してみると陽性がでました。

妊娠前は「妊娠 着床出血」と何度も検索をかけていたけれど、実際は着床出血はなかったです。

妊娠に驚きつつも夫婦で喜び、何月ごろに生まれるねとか男か女どっちかなと楽しみに会話していました。

陽性判定から2日後に生理1日目くらいの量の出血と腹痛がありました。あまり考えたくはありませんでしたが、子宮外妊娠や流産の可能性を考えました。

受診日が翌日であったのでその日はベッドから動かず安静にし翌日に受診しました。

※以下より日記調に記していきます。医療用語は意味を載せています。

目次

胎嚢確認と流産兆候

翌日受診すると医師より「胎嚢は確認できたけれど流産しかかっている。血を止める点滴と流産を止めるような内服を1週間くらい続けてほしい」と言われた。

「初期の流産は原因は染色体異常や感染など様々で原因はわからないことが多い」とも説明を受けた。

そして診断書が必要なレベルで自宅安静しなければならなくなった。

主治医に「おめでとう」と言われなかったことからも「あまりいい状況ではない」とすぐに察した。

色々予想はしていただけにその時のダメージは少なかったけれど、やはり自分の身に降りかかると怖いし不安だったし涙がでた。

哺乳動物妊娠初期において、胎児を包んでいる嚢状(のうじょう)物。中に羊水を満たし、羊膜尿膜漿膜(しょうまく)からなる

[補説] 人の場合、胎嚢・胎芽(たいが)・心拍確認された段階で、正常妊娠診断される。

https://www.weblio.jp/

10日間の治療と安静

治療のために内服と自己注射することになった。

看護師なのに自分に注射を打つのは正直怖かった…。注射は4日間行った。

医療従事者じゃない人もこんなことしているのかと思ったら凄いなあと思ってしまった。

どろどろの薬液で打つのに力がいるし、注射後も痛かった。

病院への通いやすさや送迎の都合もあり実家にしばらく帰ることにした。

PCもなくてブログも書けないので安静時は本を読んだり、アマプラをみて過ごした。

一人でぼーっとしていると泣きそうになるので他事を考えたり家族と会話することで意識をそらして過ごした。

胎嚢がみえない:6週目

内服がなくなったころにふたたび病院に行った。

「上手くいけば胎児心拍が確認できるかもしれない」と医師に言われた。

この時点でだいたい6週目だといわれた。

「育っていないかもしれない、でも頑張って大きくなっているかもしれない。」両方のことを想像しながら恐る恐るエコーをみた。

でもエコー上何もうつらなかった。

私からみても動くものも丸い塊も何もみえなかった。

「残念だけど、自然流産かもしれないね。もう安静にしなくていいから動いていいよ。」と医師から言われた。

受診するまで安静にしていたしその後の出血もなかったはずなのに意味がわからなかった。

10日も寝たきりだったのに急に動けと言われてもなあと思いながら家事程度を再開した。

その後も出血も腹痛もなく日常生活を送った。

本当に自然流産なのか?次に行ったときにお腹にまだ残っている可能性はないのか?色んなことを考えていたけれど、こればかりはもう考えても仕方ないと思った。

流産とは、何らかの原因で妊娠22週未満に妊娠が中断してしまうことです。流産の中でも、自然に妊娠が終わる流産を「自然流産」と言い、人工的に流産を起こす「人工流産」と区別されます。自然流産の約80%は、妊娠12週までに起こる「早期流産」だといわれています。

自然流産は、症状や進行の程度によって「稽留(けいりゅう)流産」と「進行流産」にわけることができます。

胎嚢ふたたび:7週目

予定の日に病院を受診した。

あれから少量の茶色の出血はあったが腹痛もなく受診日が来た。

エコーでみたら「胎嚢あるね。でも5週くらいの大きさだし今回は残念だけどダメだね。動いて自然に流れなかったら手術になる。」と医師から言われた。

前回エコーでうつらなかったのでお腹にいたことに驚いたし自然流産かと思っていたので気持ちがついてこなかった。

医師に前回なぜエコーにうつらなかったのか聞いてみた。

出血が多かったりするとエコーで映らないことがあるそうで、前回はその影響なのかみえなかったらしい。

どうやら自然流産ではないけれど、なんか複雑…。

自然流産でお腹にいないと思ったらお腹にいるし、お腹にいるけれど成長しないから出さなければいけない。

正直混乱した。

次に進みたいからお腹から出したい気持ちもあるし、でもお腹に命があるのに出すのかという罪悪感と悲しさみたいなのものがあってもやもやした。

自然排出待ち:7~8週目

流産と言われた6週目のときよりも成長していないから自然排出を待つほうが正直辛かった。

いつ排出されるかわからない。排出されなければ手術をしなければいけない。

とりあえず動くように言われたがどの程度動いたら出てくるのか見当がつかなくて自宅で運動してみたり、家の掃除を頑張って動いてみたりした。

時々お腹が張ることはあったけれど、出血と呼べるようなものもほとんどなく次回受診までの4日間は本当に辛かった。

ずっと心のモヤモヤがとれないし、出血はなくても身体は生理前のようなだるさがあってどうしていいかわからなかった。

稽留流産・手術の決定:8週目

自然排出を待ってから8週目を過ぎたころに再び受診になった。

受診前日より生理痛のような痛みがあり、そろそろ自然排出できるのかなと期待した。排出できれば手術はなくなる。

前日の夜の21時頃に1cmほどの白い塊に血液のついたものが排出された。胎嚢かもしれないと思い明日の病院に持っていくことにした。

翌日に受診しエコーをみると以前より形の小さくなった胎嚢のようなものがエコーに映った。まだ少しずつ動いていた。

昨日排出されたのは胎嚢の一部みたいだったけれど、まだ子宮内に残留があるため手術をすることになった。

稽留流産とは、胎児が死亡した状態で、胎児とその付属物が子宮内にとどまっている状態。母体に出血や腹痛などの自覚症状がないのが特徴ですが、胎児などの子宮内容物が自然に排出されるようになると、症状があらわれ始め、「進行流産」になる。

手術当日

手術は日帰り入院で静脈麻酔と聞かされていた。

寝ている間に終わってしまうなら安心と思った。

前処置として子宮の入り口を広げるような処置をする予定だったけれど、私はすでに子宮口が開いていたため前処置はしなくて済んだ。

本来は術前にラミナリアを挿入して子宮口を広げるらしい。(体験談を読むと前処置が痛いらしい)病院によっては処置のないクリニックもあるので病院によって違うみたい。

着替えてから静脈麻酔を行えるように点滴を入れてもらい手術まで待った。

手術の時間になり歩いて手術室まで向かい衣服をぬいで手術台にあがった。

先生の外来が終わらなくてしばらく待っていると少し遅れて主治医がやってきて「もう子宮の入り口近くまで出かかっているからリスクの少ない局所麻酔にしよう」と言われた。

正直に言うと「え・・・?。寝て終わると思ったのに絶対痛いじゃない…。」と思った。実際は思った言葉は飲み込んで局所麻酔に承諾した。

看護師なら局所麻酔の方が身体へのリスクが少ないこともわかるし、静脈麻酔より早く帰宅できることもわかる…。痛そうではあるけれど、どんな痛みかも知らず承諾した。後で静脈麻酔にすればよかったと少し後悔した。

術中はとにかく痛みが強くてひたすら歯を食いしばり耐えていた。たぶん普通に出産するときの痛みのような感じだったのかもしれない。

器具を使ったり、吸引されているし、腹部はエコーをみるためと圧をかけるためなのか押されていてとにかく痛かった。局所麻酔だからまわりの声や音も全部聞こえるし恐怖もあった。人間はあまりに強烈な痛みに耐えると震えがくるんだなと身をもって体験した…。叫んだり暴れたりはしなかったのでよかった。

横で身体を抑えていた看護師さんが時折手を握ってくれたりさすってくれたのが凄く安心した。

処置自体はおそらく準備も含めると10~20分くらい。

痛すぎてなのか悲しみもあってなのか涙出た…。何とか痛みには耐えたけどトラウマになりそうなレベルだった。今までの人生で味わったことのない痛み…。とりあえず痛み止めの座薬を使って30分後くらいには落ち着いた。

局所麻酔だったので1時間後には帰宅できたし、術後の吐き気とかもなく無事に終わった。

術後の経過

術後3日くらいは抗生剤と子宮収縮剤を内服した。

時折下腹部が痛かったけれど、私の場合は出血は術後ほとんどなく痛みだけがあった。

身体はどんどん回復していくけれど、メンタルは簡単には回復しなくて一人になると泣いてしまったり、もう赤ちゃんはお腹にいないんだと思うといつの間にか泣いていた。

しばらくして色々調べているうちに『ママさよなら。ありがとう』という本にたどり着いて少し心が軽くなった。

もし流産後で苦しんでいる人がいたら読んでほしいです。

最後に

今回の流産から手術までは実母が見届けてくれました。母も流産経験があるし、看護師なので時々うるさいこともあるけどやっぱり頼りになりました。術後も変に気を遣わずに普段通りに接してくれるのが嬉しかった。

妊娠したのがわかったときも気休めに「大丈夫」とかも言われなかったので傷つくことはなかったです。気休めの大丈夫とかが一番傷つくなあとぼんやり思いました。

やっぱり流産すると何て声をかけていいのかわからない人も多いと思うし自分も周りで流産したという話を聞くと「可哀そう、辛かっただろうな」と思っていました。

でも正直辛さは体験した本人にしかわからないし、命を失うというのは想像していたよりも辛かったです。

「また次頑張ればいいよ」なんて気安く言う人もいるみたいだけれどそんな言葉はかけないでほしいなと思います。流産直後は気持ちが追い付かなくてプラスにとらえられないから。

「辛かったね、頑張ったね。無理しないでね。」って労ってあげてほしいなと思います。あと変に気を遣わないで普段通りに接してくれると嬉しいと思います。

もしこれを読んでくれている人の周りに流産後の方がいたら、仕事に行ったり、職場で噂されるのが辛いと思っている人もいるのでどうかそんな不安になっている人を温かく迎えてほしいなと思います。

だらだら思ったことを書いてみたけれど、少しだけ自分の気持ちが整理された気がします。

今回の経験で私も赤ちゃんも家族からとても愛されているのがわかったし、患者側になってみて看護師の素敵さや患者側の気持ちが改めてわかる機会もあって看護師としても何か大きなものを得れた気がします。辛いときに看護師さんの手のぬくもりだけで心が救われたし、安心できて私ももしかしたら誰かの力になれていた時があったのかなあと思ったりしました。

あとは流産後は精神的には辛く感じるのにメンタルケア的なものがあまり復旧していないのではないかということも少し感じたので今後調べていきたいと思いました。(私が知らないだけかもしれませんが)

まだ簡単には立ち直れないかもしれなけど、少しずつ前を向けたらなと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

参考

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この記事を書いた人

看護師歴8年目のアラサー。
仕事・結婚・転勤など様々な日常の悩みに立ち向かいながら自分と似た境遇の方の悩みを解決できるようなブログ発信を目指しています。
ブログ歴は1 年。
牛タンが大好き。

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