2022年11月愛知県愛西市の集団接種会場にてワクチン接種後に急変された女性が死亡する事案がありました。
私もワクチン接種会場での勤務経験があるので自分もそういった場面に遭遇する可能性が十分にありえたのでとても考えさせられました。
どこの会場でも起こりうる可能性のある急変。派遣看護師の私がワクチン会場で働くときに気をつけていたこと、勤務前に確認していた項目を3つにまとめました。
接種者の方に安心して接種してもらうため、自分自身が少しでも不安なく働くためにできる備えをしていきましょう。
①マニュアルを読み込む
基本的には勤務前にワクチン接種会場でのマニュアルが提示されます。
派遣会社の場合は派遣会社のサイトからマニュアルや動画などを確認することが可能な派遣先もあります。
看護協会の場合も書類にてマニュアルが提示されるため熟読しました。また接種前に確認すべき動画があるので必ず確認することになっています。
マニュアル確認は自身でしっかり確認しておく必要があるのでブランクのある方や久しぶりに勤務をする方で不安であれば日にちに余裕をもってお仕事を入れましょう。
地域によっても異なるかもしれませんが、私はMC─ナースネットさんでお仕事をさせていただく際に派遣会社のサイトから動画などを視聴できたので、安心して業務に臨めました。
②救護の場所、対応の確認
ワクチン会場によって救護の場所や対応が異なるため初めての会場のときは救護の場所を事前に確認しましょう。
ワクチン会場の経験が長い方が多いと細かい事前説明がない場合もあります。
自分から初めて勤務するということをしっかりアピールし、会場の責任者、リーダーをみつけて不安なことは確認しましょう。
私が勤務したことがある会場はワクチン接種者、救護待機者それぞれにPHSが配布され急変時にリーダーや医師を呼ぶことができるように体制が整っていました。
会場ごとに異なる場合が多いので勤務経験が浅い場合は同じ会場に複数回勤務し、慣れたら別会場を経験するのが良いかと思います。
③急変時の対応の確認
接種後に一番起こりうる可能性があるのがアナフィラキシーショックです。
過去に勤務した接種会場で遭遇したことはありませんが、アナフィラキシー症状がみられればすばやく対応する必要があります。
看護師を何年も経験していますが、アナフィラキシーショックを起こした患者に遭遇したことはありません。しかし、日々どのような対応をすべきかは知識として必ず確認しています。
いくら知識があっても初めて対応する場合は戸惑うこともあると思います。何かおかしいと感じることがあればすぐに周りの医療従事者を呼び助けを求めましょう。
自分一人で抱え込まずに周りを頼ることも大切です。
日本救急医学会のアナフィラキシーショック対応チャートはこちらから確認できます。

接種に関して参考になった本・動画
病棟を離れてからも最新の医療情報は雑誌で確認したり、実際に経験されている医療従事者の方の動画を見て日々学習しています。私がワクチン接種に関してわかりやすかった本や動画を紹介します。
エキスパートナース
エキスパートナースは最新情報も多くのっています。こちらでワクチン接種の手技についての記事があるので参考になりました。
アナフィラキシーショックについてはこちらの本に載っていたので、お仕事前によく確認していました。
Youtube医療大学
アナフィラキシーショックの対応についてはこちらの現役医師のマンデリンさんが医療従事者向けに動画で詳しく解説されているのでとても参考になりました。
厚生労働省HP
筋肉注射に関してはこちらの動画で手順が解説されているので確認しました。
今回の事案から私が感じたこと
看護師をしていると命の責任の重さを感じる場面に多く遭遇します。今回のニュースはとても胸を痛める事案でした。
このニュースの事案がだれの責任だったのかは正直現場にいたわけではないのでわかりません。しかし看護師としてできることは精一杯努めたいと日々感じています。
そして私達が医療で関わる方は誰かの大切な家族であることを忘れてはいけないと改めて感じました。
自分にできることは微力かもしれません。でも日々何かあったときに対応できるように準備をしておくことは忘れないようにしたいと改めて感じました。